《4周目》第7、8日目 4月16~17日
第7日目 08年4月16日(水)雲のち雨
(甲浦駅)→3:00 大和旅館→(38.4㎞)→ 12:05 24番 最御崎寺 12:30→(6.5㎞)→ 14:05 25番 津照寺 14:30→(3.8㎞)→15:30 26番 金剛頂寺(泊)《合計48.7㎞》
海外べりの道を歩いていく。
刷毛を掃いたような朝の雲。
潮騒。
静かな気持ち。波と一体となって歩いている気持ち。
雲間からの明かりで、灰色の海がにぶく光っている。
生かされている歩き方。
今、此処を歩いている。
神の子の歩き方。
神の子が見る風景。
神の子が見る海。
神、われと共に居ます。
波の音と共に居ます。
時折、道脇の林やしげみからゲコゲコとカエルの鳴き声。
道沿いにはナズナが「見てくれ」と言わんばかりにあちこちに咲いている。
道中に仏さんがいて、自分が仏さんである。
仏さんが歩いている。
やがて雨となり、時折強く降ってきた。
第8日目 08年4月17日(木)雨時々雲
2:10 26番 金剛頂寺 →(28.7㎞)→9:40 27番 神峰寺 10:25→(29㎞)→18:00 夜須駅(土佐くろしお鉄道)《合計57.7㎞》〈往路、JAL、復路、ブルーメッツ号〉
今日も雨。
闇夜の山を下ると、暗い海辺には、押し寄せる波が白く一筋に浮かんで見える。
雨がだんだん強くなってくる。
もくもくと歩いていく。
金剛頂寺で、福井の青年と出会う。
青年は大きな荷物を背負っていた。14日目、ほぼ野宿で通し、2回善根宿に泊まり、昨日は民家にお接待で泊めていただいた。用事ができて、今日いったん帰るという。
両手に2本の杖。1本は竹。足を痛めた時、ちょうどよく拾って杖替わりに。神様の贈り物。
青年は、それぞれの寺もいいけれど、道中が素晴らしいと言う。
そのとおりです。「道中にこそ仏さんがおるな」と言ったおじいちゃんもいましたよ。
続けて、青年は、いろいろな宗教がありますが、元の神様は1つ。いろいろなことが起こるけれども、その人たちが与えられた課題で、解決していくためにあると思うと言った。
生長の家では、人間神の子、仏であり、万物に神仏が宿っていて、すべての教えの神髄は1つであると説いていることを話し、まるで生長の家の人と話しているようだと言うと、宗教は持っていないが、飯田史彦さんの本はほとんど読んでいて、とても共感しているという。
今の地球環境やCO2削減の問題にも関心がある。
山が好きで、山道ではよくごみを拾っている。お遍路に来てから、眉山のごみの多さには失望。遍路道のごみを拾って歩き始めたら、ごみを引き取ってくれ、ジュースを接待してくださった方もいた。自分のごみは、こうしてバッグの横の袋に入れて持ち帰るつもり。
アイドリングをして停車中の車に、CO2削減のために止めてくださいと話すと、たいてい止めてくれる。中には聞くだけで、「変な奴」という顔をする人もいた。環境保全は1人から始めないとできない。帰ってから、1つ1つやっていき、周りの人にも呼び掛けていきたいという。
生長の家ではISO14001を全事業所で取得したこと、“炭素ゼロ”の取り組みを始めて、自然エネルギーの利用や省エネ、省資源などに努めていることを話すと関心を示してくれた様子。こちらは、青年の勇気ある行動にとても驚いた。
素晴らしい青年がいる。
「『甘露の法雨』をよもう」を手渡し、連絡先を交換して別れる。
Kさん、続きの遍路も、地元での活動も頑張ってください。
飯田教授の新刊『教授の恋』は、早速注文させていただきましたよ!
一時、止んでいた雨が再び降り出した。
荒れた海。風になびいて、波が次々と押し寄せてくる。
浜辺では、ハマヒルガオが「見てくれ」という表情で咲いていた。
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