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2007年7月 1日 (日)

《3周目》第13、14、15日目 6月28日~6月30日

第13日目 07年6月28日(木)曇時々晴一時夕立

5:40 変電所通バス停 →(4㎞)→6:25 35番 清滝寺 7:40→(13.9㎞)→10:45
 36番 青龍寺 11:25→(23.6㎞)→16:45 別格5番 大善寺 17:15→(0.7㎞)
→17:35 民宿ひかり《合計42.2㎞》

P1020049  気持ちのよい朝である。
 朝一番の寺も、朝日を浴びてすがすがしい表情。
 境内にも、道沿いにも、あちこちにアジサイ
が咲いている。

 峠の入口で、1人の若者と出会う。やや髪の長いイケメン。今は無職。通打ち。7月いっぱいで88カ所を回りたい。お遍路を通じて、自分をそぎ落としていきたいという。
P1020062_2 「そぎ落とすには早いんじゃない?」「でも“人生は遍路なり”というし、いいことだね」と、またるる 講釈を垂れる
。お遍路を2周終えた感想を聞かれて、人生を2回得した気持ちになったことを話す。自分で言ってから思い出した。自分はもう2回も人生を得していたんだっけ。

 その後、空は靄がかかったように見通しが悪くなり、肌はじめじめとしてくる。雲行きがP1020067_1 怪しくなり、そして、突然の夕立。

 袖をまくったまま、どしゃぶりの雨粒に当たる。雨が気持ちよい季節である。30分後、雨は上がって、空は一転晴れ渡り、澄んだ空気に。
 歩道には、雨で這い出てきたのか、カメが置物のようにうずくまっている。大人になりたてのアマガエルが目の前をぴょんひょん跳びて横切った。

P1020078_1

第14日目 07年6月29日(金)晴時々曇

4:00 民宿ひかり →(32.5㎞)→14:00 37番 岩本寺 14:35→(10㎞)→17:45 佐賀温泉《合計42.5㎞》

P1020089  早朝に出発し、山に入る。鳥のさえずり、ヒグラシ、虫の音が、朝の澄んだ空気に響く。
 雲が朝焼けに輝いている。スギ林の樹幹から日の出を礼拝する。そして、それらに気を取られているうちに林道に迷い込んだ。アナグマの子供にばったり遭遇する。

 
2つの峠越え。日は高くなり、背中に強烈な日差し。空気がきらきらとまぶしい。真夏のようである。(この地の最高気温34.7℃と後に知る)
 一歩
足を前に踏み出すのも大変である。
 実相円満完全。今、此処天国。物質はない、肉体はない──そう観じつつ念じつつ、一歩一歩、山道とアスファルトの道を踏みしめて歩いていく。そうしないと気力も体力ももたない感じである。
 岩本寺に到着。息も絶え絶えに読経した。

“神の子・無限力”。しかし限界。予定地より10㎞手前に宿をとる。硫黄の温泉につかって疲れを癒した。

第15日目 07年6月30日(土)晴

4:50 佐賀温泉→(42.8㎞、14:00 四万十大橋)→16:40 市野瀬(真念庵)バス停《合計42.8㎞》〈往路、JAL、復路、バス(ブルーメッツ号)〉

P1020123_1  夜明け前の涼しさ。あちこちでウグイス、遠くの山からチョットコイーとコジュケイ、時折カラスも鳴く。セミの音。
 朝の風があまりにも心地よく、道沿いのベンチでじっと休む。すると山の端から太陽がそろりと顔を出した。1日の始まりである。

 たびたびアマガエルと出合う。

P1020128  そして再び海沿いの道へ。時間が経つにつれ、暑さが増してくる。この暑さの中、今日はどこまでたどり着けるのか?
 昨年を思い出してみる。昨年も、夏の遍路はいつだってへばっていた。夏はそういうものである。

 小高いの丘の道へ。昨年秋の夜の丑三つ時、月明かりの下で先を急いで歩いた道。周囲の森は夜のしじまの中で死んだように静かだった。しかし、太陽に照りつけられた森も、生き物は息を潜めて死んだように静かである。P1020140_2

 木陰のない道。次の木陰を目指し、とにかく歩いていく。袖をまくった腕は、最強の日焼け止めを塗っているものの、じりじりと日に照らされて、こんがりと焼けてくる。

 ようやく四万十川へ。ほっと一息つき、川面を渡ってくる風に癒される。そして、また歩き始めた。
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